–多様化したドッグフードの話—
犬は本来肉食動物ですが、家畜化される過程で、
さまざまな物を消化する能力を身につけてきた為、
人が食べている物はたいてい何でも口にします。
でも人と同じ物を食べさせて良いわけではありません。
犬の寿命が伸びた理由の一つに、
劇的な餌の進歩があげられますが
犬のライフステージごとに専用のエサが開発され、
数多く市販されています。
幼犬には幼犬用の、
成長期には成長に必要な
栄養素が入ったものを、
また高齢犬には高齢犬用の
エサを選んであげましょう。
※ここではドッグフードの中身に
ついては問題にしていません
——-★ライフステージに応じた食事内容を考える—–
離乳期~1歳までの幼犬期
生涯の中で最も高栄養なエサが必要がです。
歯や消化機能が未発達な間は、
ドライフードの粒のサイズや
硬さなどにも気を配り、
高カロリーのエサを少量づつ、
回数を多くして与えましょう。
成犬期に比べて、
体重あたり約2倍のエネルギー量が必要な時期です。
1~7歳までの成犬期
犬種や生活スタイルに応じた
栄養バランスのよいエサを与えましょう
犬種や生活スタイル、活動量によって、
必要なエネルギー量が異なります。
小型犬は代謝率が高く、
急速に成長、発育するため、
体重あたりの必要エネルギー量は
大型犬より多く必要です。
ショードッグはショーの期間中、
20%増のエネルギー量が必要ですし、
スポーツの種類にもよりますが、
競技犬では20~100%エネルギー要求量が増加します。
避妊・去勢した犬は
太りやすいといわれているので注意が必要です。
7歳以上の高齢犬期
肥満に注意し、低脂肪・低カロリーのエサを与えて下さい。
6、7歳以降は基礎代謝量が
低下して太りやすくなったり、
消化吸収機能も衰えてくるので、
成犬期より脂肪やカロリーは控えめにしましょう。
関節炎や皮膚炎などになりやすくなるので、
免疫力をアップし健康を維持するために、
加齢とともに不足しがちな栄養成分、
たとえばグルコサミンやコンドロイチン、
DHA(ドコサヘキサエン酸)などを
積極的に補給してあげましょう。
10歳を過ぎたら、
少量でも充分な栄養が摂取できる
エサを用意しましょう。
歯が抜けたり、悪くなったりするので、
エサの硬さにも注意してあげましょう。