ペットの種類別の気になる情報を集めています

愛するチンチラをペットとして飼うのですから、最後まで面倒をみてあげましょう。

チンチラ

チンチラは南アメリカのアンデス山脈の高地に 生息しています。この地方は気温が低く、大変乾燥しているために、チンチラは暑い毛皮を 持っています。今日ではどの地域でもチンチラが入手できます。チンチラは60年代に毛皮 を取るために家畜として輸入されるようになりましたが、すぐに愛らしいペットとして人気 が出ました。チンチラは齧歯類で、ラットやマウス、モルモット、りす、ビーバー、またや まあらしとも同類になります。そのためチンチラはものをかじって伸び続ける歯を短く保と うとします。 現在ではモルモットは厳密には齧歯類ではないと考えられているようです。 チンチラがこの齧歯類とは違った分類になるのかどうかはわかりません。チンチラは外見的 には齧歯類に見られます

チンチラの平均寿命

チンチラの平均寿命は、5年~20年と言われていますが、

平均寿命よりも長生きをしたチンチラは存在します。

実際にギネス記録を持っているチンチラが存在しています。

ギネス記録を持っているチンチラは、ドイツ生まれのRadar君というチンチラで、

その驚異的な年齢は何と、29歳229日です。

平均寿命寿命の約2倍も生きたという事になります。

チンチラの種類一覧表

スタンダードグレー

(最も一般的な青灰色で人気のある種類です。)

野性の時からのカラーでナチュラルとも呼ぶ。全体に青っぽいグレー色で腹は白色です。

濃淡にはバリエーションがある。

モザイク(バイト)

白色にグレーその他の色柄や模様が入る。

シルバーモザイク(バイド)(全身は白く、頭や背中が銀灰色。)

ホワイトモザイク(パイド)パール(全身は白く不規則な銀灰色の模様です。)、耳はグレー

ホワイト

全身がほぼ白色で耳はピンク

(白い全身毛が特徴。目は黒です。希少価値が高いです。)


ピンクホワイト

全身が白色で耳と目はピンク


ベージュ(シナモン)

全体が薄い茶色で、腹は白色で耳はピンク

(うす茶色の毛が特徴。目は赤(ぶどう目)、ベージュは目が黒です。)


ブラックベルベット

体の表面が光沢(ベルベット調)のある黒色で、顎から下の腹は白色


エボニー

全身が黒色だがベルベットとは違う色

(全身の毛が真っ黒です。)

バイオレット

全身がすみれ色で腹は白色、耳は薄いグレー

(青紫色の高級毛が特徴。希少価値が高いです。)

サファイア

スタンダードグレーより薄い色でやバイオレットより青みの強い色、

腹は白色で耳は薄いグレー


ゴールドバー

ホワイトやピンクホワイトに似ているが光に当たると、

頭と背中が薄い金色に見える。

タン

全身が濃い茶色で耳はピンク


ブラックベルベット

全身が濃い茶色で腹は白色、耳はピンク


HANSAのチンチラ(ぬいぐるみ)
・・など色々な色で分かれている

今ではカラフルな色がありますが、野性はスタンダードグレーの一色のみです。

突然変異やブリーダーの度重なる改良の努力で様々なカラーが生まれました。

チンチラはモルモットにような長毛種や巻き毛種がありませんでしたが、

長毛種は1960年代にアメリカの毛皮ブリーダーによって突然変異の中で誕生しました。

また、巻き毛種はドイツで黒の遺伝子から突然変異で誕生し度重なる改良で、2007年に

新種(Locken)と名付けられました。

ロックン(エボニー)、ロイヤルベジタリアン・アンゴラ等

チンチラの特徴

ハムスターよりも器用で手が使え、跳ね回ります。ウサギ以上の毛並みを持ち、物事に対し積極的でマイペース。

草食動物の中では頭脳明晰で学習能力が高い。一度覚えた良いこと悪いことを忘れません。さらに長生きで

平均寿命が10-15年(個体差がある)ですので、猫に近いですね。オスは縄張り意識が強く、メスは自分を守ろうとするので、嫌なことがありそうだとオシッコをかけてくる。野生の時の本能で猛禽類やフェレットには警戒しますが他の小型草食動物に攻撃することは少ないそうです。そして食生活は牧草90%チンチラ専用ペレット10%を守り、決して太らせないことが健康の秘訣です。食べさせてはいけない食べ物は、長ネギ・玉ねぎ・アボガド・ジャガイモの芽・ニラ・ニンニク・ほうれんそう・ナス・生の豆類・桃の種などです。さらに、人間の食べ物は与えないでください。特にチョコレートは中毒を起こします。

野性からペットのチンチラに—

野性のチンチラは南アメリカの西側、アンデス山脈全域に生息していた、主な場所は標高2000-5000mの山の上で、

オナガチンチラ(現在のペットノチンチラの先祖)、タンビチンチラ、コスチナチンチラの3種が存在していた。

アンデス山脈の環境は非常に厳しく、産卵も年に2回と少なく天敵を知らせる鳴き声は非常に大きい。

それでも、人馴れするチンチラは1500年代にスペイン人がヨーロッパに毛皮を輸出し、

1800年代から1900年に大流行のピークを迎えました。1910年にチリ、ボリビア、アルゼンチンは野性の保護を決め

捕獲と商業的な輸出の禁止を決めました。1918年からチリの鉱山技師のアメリカ人のチャップマン氏がこの野性のチンチラをペットとして飼い始め、1923年に出国可能になり、12匹のチンチラがアメリカにつきました。彼は毛皮ビジネスも始めたので毛皮のブリーダーにもチンチラの健康管理の資料を渡しました。この資料には食事の管理、代表的な病気、飼育場の衛生管理、予防的なケアがまとめられています。

1.食生活は出来るだけシンプルにして、決して太らせないことを勧めています。

2.牧草はチモシーやアルファルファ等を混ぜ、常時4種類くらいと推薦されるペレットを与える。

3.食事は毎日、与え空腹にさせない。

4.代表的な病気は腸内細菌網の乱れと感染について。

注目すべき点

チンチラの病気は常に調べておくことが肝心だが、素人判断せずに獣医師に状況を説明し診断してもらう。

飼育環境は常に消毒して細菌の繁殖を防ぐことが重要です。

群れの中に新しい個体を受け入れる場合は1か月は離して異常が無いか観察する。

チンチラの体の情報

体長・体重:

顔・胴体の長さ:25-35cm

尻尾の長さ:10-25cm

大人のチンチラの体重:450-900g

目:

視力は非常に良い方ではないが視野は360度で強い光は苦手です。

耳:

野生時には非常に発達していたと思われる。

傷つきやすく体温調節で38℃前後を維持し、上がりすぎると耳が真っ赤になる。

鼻:

目が横の位置のため、嗅覚が発達しているが、常に鼻先は濡れていないので湿ったら鼻汁を注意する。

ヒゲ:

チンチラのひげは、猫と同様に触覚で物を判断しているようです。

口と歯:

口は小さく、歯は切歯も臼歯も一生伸び続けます。切歯4本、前臼歯4本、後臼歯4本で全部で20本あります。

臼歯は牧草を食べないと直ぐに伸びるので全体のバランスが崩れ体調不良や栄養失調になります。

前足:

指が4本と小さな突起が1本あります。爪はあるが伸びません。手のような機能があります。

後ろ足:

指は3本で小さな指が1本横にある。ジャンプや着地に耐えられるように前足よりも大きき筋肉も発達している。

生殖器:

オスは陰部がペニス状態で肛門と離れていて睾丸があります。メスは陰部と肛門がくっつき切れ目にあるのが膣です。

排泄物:

正常時は黒色か黒茶色で円柱状のものをします。通常時よりも少ない小さいなどの異常時は危険信号です。

チンチラは食糞をするので発見が困難です。元々、野生時から水の摂取量が少なく濃い目の黄色の尿ですが

高温多湿の日本の環境で固形フードを食べたりストレス過多で野生時よりも飲水量は多く取るようです。

被毛:

1つに毛穴から50-100本の毛が生えていて、」分厚い被毛です。1本の長さは3㎝前後程度で個体に差があります。

皮膚:

皮脂腺からラノリンという油を出し、皮膚や毛を守り汚れを防止します。余分な脂は砂浴びで落とします。

尻尾:

ふさふさと生えて胴体の半分以上あり、

毛質は固く一度抜けると生えるのに時間がかかり、ヒゲと同様に繊細な役目があります。

寿命:

平均は10-15年ですが20年以上の個体もあり、飼育環境や食生活・運動量に注意して健康を保つのが重要です。

チンチラの健康管理について

チンチラの健康の為の条件

1.温度管理をする

2.栄養管理をする

3.衛生管理をする

4.精神的なコミュニケーション管理をする

5.肉体的なコミュニケーション管理をする

6.病気予防の管理をする

7.チンチラの病院管理をする

8.チンチラの運動管理をする

9.チンチラについての勉強をする

10.チンチラの様子を毎日観察する

健康診断のチェックポイント(有無を調べる)

日頃から正常な状態を観察して病気の早期発見をする

目ヤニの有無

目がショボショボして開けずらい

まぶたが腫れている

白くなっている

鼻水・くしゃみの有無

ふけが出る

毛が抜ける

前歯のかみ合わせ

前歯は黄色・オレンジが基本

アゴのしたが濡れている

食べ物を食べず捨てる

四肢(両手と両足。手足。)

フケの有無

かかとが擦り剝けて腫れている

フケの有無

耳垢が大量にある

皮膚・毛並み

ゴワゴワしている

毛玉が出来ている

脱毛・フケが出来ている

生殖器

ペニスに毛がからまる

陰部から白く臭う液体が出ている

オリモノが多い

呼吸

荒い、お腹の動きが大きい

体重

減ってきている

増えてきている(成長期や妊娠ではない場合)

排泄物

量が少ない

軟便が出ている

形が小さい

ゼリー状の粘液が出ている

尿

血が混ざる

尿が出ている

チンチラの日頃のケア

チンチラの健康を維持するために、日頃から次のことに気をつけてあげましょう。

エサについて

とくに食事時間を決める必要はありませんが、エサを補充する時間、おやつを与える時間は決めておきましょう。

砂遊びについて

砂の量は、容器の底から5cmくらいが目安です。定期的に砂を交換したほうが衛生的ですが、自分の匂いがついた砂を好むので、交換するときは、砂浴び中に排泄したフンを数個残し、古い砂も新しい砂に少量混ぜておきます。

グルーミングについて

砂遊びをよくするようであれば、ブラッシングで抜け毛を除去する必要はありません。毛玉ができていたらハサミで切り取ります。砂遊びをあまり好まない子には、やわらかいブラシで被毛のケアをしましょう。犬猫用のラバーブラシもおすすめです。

その他の注意点 :

チンチラは夜行性。なかには、飼い主と同じ生活ペースで活動する子もいますが、たいていは夕方頃から活性化します。チンチラが充分に休養できるようなスケジュールで世話をしましょう。休息中は部屋を暗くしたり、ケージカバーを活用するのもよいでしょう。

チンチラに多い病気

歯科疾患

前歯と奥歯が常に伸びる常生歯と呼ばれる

臼歯不正咬合

臼歯が十分に擦り減らないのが原因です。

体重や糞便を確認しましょう。

チンチラの本来の食事はシリカを含む非常に硬い草を食べていた。

牧草をしっかり与えて予防する。

切歯不正咬合

硬いものをかじって、嚙み合わせが悪くなる。

定期的に歯をカットしますが改善は難しい。

かじる場所を木製に変えて対処する。

齲歯(うし)と歯周病

齲歯(虫歯)は繊維の少ない食べ物や糖質が原因です。

歯周病は細菌感染で起こります。

口臭の有無やよだれ、歯ぎしりや痛がる素振りが見えたら

動物病院を受診してください。

牧草中心の食事にして糖分の量を制限することで予防する。

消化器疾患

下痢

下痢の兆候は水気の多い軟便をします。

感染症の場合は人畜共通感染症を疑い対処する。

感染症の下痢

ジアルジア、クリプトスポリジウム、緑膿菌、腸炎エルシニア菌、肺炎桿菌、リステリア症、ナナ条虫、酵母菌など

ジアルジア感染症

人畜共通感染症の病気で寄生虫が原因です。

マスクをしてゲージを清掃し、速やかに動物病院で診療を受ける。

その他の寄生虫下痢

クリプトスポリジウムの治療方法は現在は確立していない。

ナナ条虫は駆虫薬を使用します。

腸性毒血症

菌の毒素により食欲不振や腹痛などで生命に危機が訪れる。

抗生物質によることも多いが、比較的に安全な抗生物質がある。

ニューキノロン系、サルファ剤、クロラムフェニコールなど。

治療法としては健康なチンチラの糞を食べさせたり、

人間用の生菌ヨーグルト、乳酸菌製剤を利用します。

予防は危険な抗生物質を与えないことです。

腸重積

肛門から腸が出る病気で手術が必要になります。

放置すると重篤な結果を招きます。

便秘

チンチラの便秘は原因が多く、脱水やストレス、肥満、運動不足、毛玉、妊娠、腸閉塞などです。

細くて短い便や臭い便、血の混ざった便は注意してください。

動物病院で診察し治療してください。予防は運動と繊維質の多いエサを与えてください。

鼓腸症

胃と腸にガスの発生が原因でお腹が膨れる病気です。

動物病院で診察し治療してください。

予防は繊維質の多いエサを与えてください。おやつ類は多くあげないで

環境整備やストレス軽減・運動をするようにしてください。

感染症

エルシニア症

エルシニア菌は回腸、盲腸、大腸に障害を起こす。

腸炎がおこり内臓に増殖して生命維持を困難にします。

症状は食欲低下や元気がない、過剰な唾液が出る、便秘や下痢の症状が出て

突然死することもあります。

クレブシエラ症

細菌による病気で食欲不振や呼吸困難、下痢を引き起こし

症状が出てから5日程度で死亡します。

比較的に死亡率が高い感染症のため早期の治療が必要です。

おかしいなと思ったら、速攻で診察してもらいましょう。

ヘルペスウイルス感染症

人の持つ単純ヘルペスウイルスで感染します。

様々な症状が出て突然死もあります。

治療法もないのでこの単純ヘルペスウイルスを持つ

チンチラを隔離します。

人畜共通感染症のため人間も治療が必要です。

緑膿菌

初期症状は結膜炎が起こり食欲不振、体重減少、

嗜眠(高熱や重症のため、外界の刺激に応じられなくなり眠ったような状態になること。)

や糞便の減少が起こる。進行すると敗血症になり命を落とす原因になります。

予防には飲料水をひんぱんに交換して、怪しいと思ったら

速攻で診察してもらいましょう。

チンチラがなりやすい病気

▼病名 ▼主な原因など ⇒主な症状

サルモネラ症

サルモネラ菌の感染。急性敗血症を発症すると命取りになることも多い。人畜共通感染症
食欲低下、体重減少、毛づやが悪くなる。

細菌性腸炎

細菌の感染による腸炎。子チンチラによく見られる。
食欲低下、下痢、体重減少

脱毛症

チンチラの習性に合わない生活環境、不衛生、ダニなど、原因はさまざま。
ストレスから自分で毛をむしりとり、脱毛症になることもある。
脱毛

不正咬合

噛み合わせの異常で歯が伸びすぎ、正常に食べることができなくなってしまう。
先天性(遺伝)の場合もある。
食欲低下、固い物を食べない、よだれの増加

耳介痂皮症(じかいかひしょう)

原因ははっきりわかっていないが、栄養バランスの悪さや乾燥し過ぎで低温の飼育環境で
発症するケースも多い。
耳たぶがかさかさする、ひび割れる

子宮内膜炎

細菌感染などによる子宮内膜の炎症。子宮内部に膿がたまるものを子宮蓄膿症という。
膣からの分泌物、食欲低下

皮膚糸状菌症

白癬菌などの感染による皮膚病。人畜共通感染症。
脱毛、かさぶた、フケ、かゆみ

耳ダニ

ダニの寄生による炎症。
耳アカの増加。頻繁に耳を掻き、頭を振る

結膜炎

細菌感染による結膜の炎症 。
まぶたの腫れ、涙目、目ヤニ

毛球症(もうきゅうしょう)

チンチラがなめた抜け毛が消化管や胃に溜まり、消化機能を低下させる 。
食欲低下、体重減少、フンが小さくなる


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