ミドリガメの情報
★アカミミガメは、爬虫綱カメ目ヌマガメ科アカミミガメ属に分類されるカメ。
アカミミガメ属の模式種。別名ミドリガメ★
40種をこすミドリガメ 狭い意味でのミドリガメはコモンスライダーという種類のカメの幼体をさします。
コモンスライダーは分布域がとても広く、アメリカからメキシコ、中央アメリカを、
経て南アメリカのコロンビア、ベネズエラにまで生息していて17もの亜種にさらに分けられます。
ペットショップなのでミドリガメとして販売されているのは、
そのうちの「ミシシッピーアカミミガメ」という亜種でアメリカ合衆国の東部あら中部にかけて分布しています。
流通しているのは、ほとんどペット用に養殖されたものでしょう。
他の亜種もアカミミガメにまじったり、少数が独自に輸入されることもあります。
この種のカメの幼体は背中の甲羅が緑色をしているので
一様に「ミドリガメ」と呼ばれています。
ミドリガメのペットとしての歴史
現在、養殖されたミドリガメの幼体が、アメリカ合衆国より輸入されており、
その数は年間数10万匹にも及びます。
いまはすっかり日本のペット業界にも定着して、最も一般的に飼われている生き物の1つになっていますが、
わが国におけるペットの歴史は新しく、一般にペットと認識されたのは昭和40年代初頭でした。
子供向けの菓子の景品としてミドリガメが登場します。
テレビなどで「アマゾンのミドリガメ!」と宣伝されたのです。
その数年前からデパートのペットコーナーで 細々と売られていたのですが、
テレビに登場して以来一躍脚光を浴び子供たちの人気者になりました。
ミドリガメの一生
孵化 ・甲長2~2.5cm ・体重3~4g :
産卵された卵が孵化するまでには約2か月ほどかかります。
この期間の卵を取りまく環境温度がカメの性別を決定する重要な要因に。
一腹から孵化した稚ガメのオスメスの比はどちらかに偏っていることが多いようです。
孵化した稚ガメの口先には卵の殻を破るために用いられる、
卵嘴(らんかく)という突起がついてます。
卵黄を吸収するために大豆くらいのへそのあとがお腹の甲羅から少しはみだしているので、
傷つけないように注意しましょう。
卵黄を完全に吸収するまでの一週間くらいはエサを与える必要はありません。
2週間 :
へそのあとは体内に完全に吸収されお腹の甲羅はふさがってしまします。
甲羅はまだ柔らかく、指で押せばへこむほど。
とくにこの時期にカルシウムとビタミンD3をバランスよく与えてほど
よく日光浴をさせないと甲羅が変形してしまうことがあるので気をつけましょう。
まだ卵嘴はついたままです。
1か月:
・甲長3~3.5cm ・体重8~10g 甲羅もしっかしてきて、食欲も旺盛になります。
ほとんどの個体の卵嘴はとれてきます。
この時期を過ぎると出荷された店頭にミドリガメとして並びます。
6か月:
・甲長4~5cm ・体重30~40g 非常に食欲が旺盛になり、成長も早くなります。
性質も荒くなり、手で持ち上げると口を開けて咬もうとするようになります。
顎の力も強くなり、メダカなどの小魚はかみちぎってしまいます。
この時期、集団で飼育しているとお互いに咬み合い、
尾や指の爪などをかみちぎられて欠損してしまう個体も出てくるので注意が必要です。
背中の緑色が徐々に退色してきます。
1年:
・甲長5~7cm ・体重70~100g 冬眠前の栄養の摂り具合により多少、成長に差がでてきます。
冬眠をさせずに飼育した場合、もう一回り大きくなります。
大きく成長した個体には2次性徴があらわれ始めるので、
オス、メスの判別が可能な個体もいますがまだ判別できない個体もまだまだいます。
2年:
・甲長8~10cm ・体重120~180g エサの摂り方によって、かなり大きさに差が出る時期。
2次性徴としてオスの前足の爪が長く伸びてきます。
またオスの生殖器が発達するために尾は太くなり、
肛門の位置が背中の甲羅の外側に。
オスに比べてメスの尾は細く短く、肛門の位置も背中の甲羅の内側なので、性別が付きます。
まだ、オスのお腹の甲羅はややへこんできます。
3年:
・甲長12~15cm ・体重200~300g オスは早いものではこのころから成熟し、繁殖可能となりますが、
繁殖に参加するのはほとんどの場合翌年以降となります。
メスが性的に成熟し、繁殖可能になるまでには、
あと1~2年ほどかかります。
ここまで成長すると顎の力も強くなり、
噛まれると深い傷をおうので、取り扱いには注意を。
4年以上~ :
野生下では、ほとんどの場合オスが繁殖に参加するのは孵化後4年目以降、メスでは5年目以降。
繁殖可能なサイズは、オスでは12cm以上、メスでは15cm以上が目安です。
また、メスのほうがオスよりもずっと大きくなり、
最大甲長が30cm、体重2.5㎏近くにもなりますが、
オスで甲長18cm、体重1kgを超えることはほとんどないようです。
以上は屋外の飼育場で冬眠させて、飼育を行った場合のデータですので、
野生の場合とは多少違うことが予想されます。
また、冬場も保温し冬眠させない飼育方法だと成長も早まります。