—猫のエサやおやつについての話—
★猫のエサやおやつの種類★
▼缶詰—–
ドライフードより嗜好性が高いこと、
長期保存がきくことが利点です。
素材もサイズも豊富に出揃っていますが、
歯や歯肉のためには
缶詰だけの食事は考えものですね。
▼ドライフード—-
最も手軽に利用できるドライタイプのフード。
乾燥しているため保存がきくので扱いやすい。
ライフステージ別や室内猫用、
毛玉を排泄しやすくなるものなど、
目的別に数々のドライフードが市販されている
猫に犬のドライフードは厳禁—
ドッグフードには猫に必要なタウリンが
多分に含まれていないため、
猫が食べ続けた場合、
栄養不足になりますので注意しましょう。
▼おやつ—-
ビスケットやカニかま、にぼしなど、
多種多様なおやつが市販されていますが、
おやつの与え過ぎは栄養バランスを狂わせ、
肥満のもとになります。
オヤツを与える際は1日に
摂取するエネルギー量の10%以上に
ならないように注意しよう。
▼粉末またたび—-
またたびは「猫の万能薬」といわれますが、
その効果にはかなり個体差があるようです。
犬や猫用の「特別療法食」—
「ロイヤルカナン」「ヒルズ」といった有名メーカーをはじめ、
いくつものペットフードメーカーから、
「尿石症」「アレルギー」
「消化器疾患」「心疾患」
「肝疾患」「腎疾患」「肥満」などの
慢性疾患のある犬や猫のために処方された
「特別療法食」と呼ばれるエサが販売されています。
ダイエット用のドライフードだけを
販売しているメーカーもあれば、
ドライフードと缶詰を
ラインナップしているメーカーもありますが、
今では動物病院だけでなく、
インターネットなどで簡単に手に入るようになりました。
ただし、それぞれの病気と症状によって、
必要な栄養素やバランスが異なるので、
勝手に判断せず、獣医師に相談したうえで
与えるようにしたほうが良いでしょう。
-★-猫に与えてはいけない食べ物-★-
タマネギ、長ネギなどのネギ類——
ネギ類には血液中の赤血球を壊す働き
(ヘモグロビンを酸化させる溶血作用)がある。
食べると中毒を起こしたり、
黄疸や貧血症状(溶血性貧血)が現れる。
重症になると死に至る。
牛乳——
一般に成猫では牛乳に含まれる
乳糖を分解する酵素が減っている。
下痢にならなければ問題ないが、
下痢をするようなら乳糖を含まない
ペット用のミルクに切り替えましょう。
生の豚肉—-
人にも感染するトキソプラズマ症を
引き起こす原虫がいる恐れがあるため、
与えるのは避けたい。
犬や人にも感染する危険は同じだが、
猫のみ体内でトキソプラズマが
完全に成長します。
鶏の骨、魚の骨—-
鶏の骨は折れやすいので、
喉や内蔵に刺さる恐れがあり、
魚の骨も消化が悪いようです。
サザエ、トコブシ、アワビ、トリガイ—
これらの貝の内蔵を食べた猫が
日光に当たると皮膚に
かゆみを伴う皮疹(発疹)ができる
光過敏症というアレルギー症状を起こすことがある。
とくに3~5月頃に内蔵の毒性が強くなると云われます。
人も大量に摂取すれば、
症状が出ることがあるが
、猫がなりやすいようです。
香辛料—–
刺激が強すぎて、肝臓や腎臓に負担をかける。
塩分の濃いもの(つまり人間の食事)は
与えないようにしましょう。
塩分を多量に摂取すると
心臓や肝臓の病気になりやすいです。
摂りすぎに注意するもの
生の貝類や甲殻類—
生で大量に摂取すると、
酵素チアミナーゼ(アノイリナーゼ)が
ビタミンB1(チアミン)を分解するため
チアミン欠乏症を発症する恐れがあり、
またイカやタコなどは消化に悪いため、
あまり与えないようにしたいですね。
レバー—-
レバーに豊富に含まれる動物性ビタミンA(ルチノール)や
ビタミンBが新陳代謝を促進し、
皮膚を守り、毛並みを整えてくれるが、
動物性ビタミンA(ルチノール)を取り過ぎると
逆に食欲不振や疲労感などを誘発するといわれています。
カルシウム—-
骨を強くするためにカルシウムは必要だが、
カルシウムを過剰に取ると、
骨格異常や発達障害を引き起こす。
カルシウムを吸収するには
リンが必要なのだが、
カルシウムだけを取り過ぎると
リンが欠乏してしまい、
弊害が起きるようです。