ペットのモモンガの気になる情報–

ペットの種類別の気になる情報を集めています

愛するモモンガをペットとして飼うのですから、最後まで面倒をみてあげましょう。

モモンガの平均寿命について

モモンガの平均寿命は、10年前後と言われています、
小動物の中では比較的長い方です。

モモンガはストレスに弱く、
生活環境によって寿命の長短が左右されやすい動物です。
なので野生のモモンガの寿命は5年程度と言われています。

さらに、野生のモモンガは常に外敵に襲われてもおかしくない環境下に置かれているため、
ストレスを常に抱えることになり平均寿命が短いのではないかと考えられます。

また、飼育されているモモンガは、

生活環境がしっかりしている
栄養バランスの取れた食事をしている
医療技術が発達している

といった理由から平均寿命が長いとも考えられます。

飼い主が常日頃からモモンガが過ごしやすい環境を提供することに
注意を払うことによって長く寿命を全うすることができます。

また、モモンガは「クル病」と呼ばれる、
日光不足やカルシウム・ビタミン不足によって骨が弱くなる病気にかかりやすく、
飼育環境やバランスの良い食事などを十分に気を付けてあげて下さい。

・・モモンガの種類一覧表

モモンガの種類の違いは毛の色のみ

アメリカモモンガ

げっ歯目リス科モモンガ属

英語名:Southern flying squrrel

学名:Glaucomys volans

※ アメリカ東部、カナダ、メキシコの森林に消息です。

雑食性で昆虫や木の実等を食べる。リスの中では肉食傾向が高い。

2-3月と5-7月に繁殖期を迎える。平均4匹の子供を産む。

ふつうは6-9m程度の滑空をするが最大28mもあるようだ。

体重38-90g、体長20-28.5cm


大陸モモンガ:

げっ歯目リス科モモンガ属

英語名:Siberian flying squrrel

学名:Pteromys volans

※ ユーラシア大陸北部に生息。植物食で木の実等を食べる。20-30mも滑空します。

現在はペットとしては飼えない品種です。


フクロモモンガ

・・ など

フクロモモンガは有袋類の仲間です。

有袋類の生息地はアメリカ大陸、オーストラリア、ニュージーランド、ニューギニア島ですが、フクロモモンガはオーストラリアの北東部、タスマニア島の森林、ニューギニアです。

フクロモモンガの名前

学名:Petaurus breviceps 属名の意味:綱渡りし+短頭の

英語名:Sugar glider

中国名:蜜袋鼯 鼯の意味はむささび。リス科の動物です。

フクロモモンガの情報

心拍数:200-300/分

呼吸数:16-40分

体温:直腸温度は36.3℃

寿命:野生化では5-7年、飼育下では12-15年 最長17年

体の大きさ平均:頭同長は約120-320mm、尾長は150-480mm、体重は110g

フクロモモンガの鳴き声とボディーランゲージ

ボディーランゲージとは音声によらず身振りや手まね、顔の表情などで相手に対して自身の感情や意思を伝えることを指します。 英語では、「body language」と表記されますが、日本語では、感情表現の方法を意味し、身体言語と定義されています。

防御と威嚇

警戒の鳴き声を上げながら、後ろ足を使って立ち上がり、前足を広げて頭を前に伸ばして、歯が見える口を開ける。

この時はむやみに触らないのが得策です。

グルーミング

集団の場合は相互グルーミングをする。グルーミングとは体を舐めたり搔いたりと、被毛と皮膚を良い状態にすること。

その他にも、落ち着ける状態になる。

マーキング

においは安心感をつくります。仲間や自分、飼い主にまでにおいつけをします。

リラック

安心できる環境によっておなかを見せ仰向けで寝ます。人の手の中でリラックスするので人馴れしやすい。

鳴き声

フクロモモンガにとっては、鳴き声は重要なコミュニケーションです。

その時の状況や行動を確認しましょう。

1.警戒・威嚇—ジコジコ、ギコギコ

2.仲間を呼ぶ—アンアン、ワンワン、キャンキャン

3.子供の鳴き声—シューシュー

4.イライラしている—シューシュー

5.嬉しい—ププププ

6.満足—–クククク

7.闘争・不満—チッチッ

フクロモモンガの健康チェック

耳—傷がない汚れてない

目—目ヤニや涙が出ていない、ショボショボしていない、傷や濁りがない。

皮膚・被毛—傷がない、汚れていない

腹部—赤身や傷がない、生殖器や排せつ孔の周辺が汚れていない。

鼻—鼻水が出ていない、クシャミを連発しない

歯—折れたり欠けてりしていない

四肢—傷はない、指や爪は揃っている

行動—活発で行動力があり食欲がある。足を引きずっていない

体重—手に持った時に重みを感じる

便—下痢をしていない

フクロモモンガに与えてはいけないもの

毒性があり注意が必要です

◎チョコレートのカデイン・テオプロミン—嘔吐・下痢・興奮・昏睡

◎じゃがいもの緑色の芽のソラニン—神経麻痺・胃腸障害

◎ネギ・タマネギ・ニンニクのアリルプロピルジスルフィド—貧血・下痢・腎障害

◎生の大豆は赤血球凝集素が毒性—消化が悪いので過熱が必要です

◎アボガドに含まれるペルシン—嘔吐・下痢・呼吸困難

◎サクランボ・ビワ・モモ・アンズ・ウメ・スモモ・非食用アーモンド-のアミグダリン—嘔吐・肝障害・神経障害

フクロモモンガに与えて注意が必要なもの

◎ホウレンソウのシュウ酸—カルシュームの吸収を阻害 代用品:サラダホウレンソウ

◎牛乳の乳糖を分解できない—下痢 代用品:ペット用ミルク

◎生卵・生肉のサルモネラ菌—代用行動:茹でる

◎腐敗やカビ—代用行動:廃棄 

◎茹でたささ身などの加温商品—代用行動:冷ましてあげるときは常温に戻す

◎ケーキ・クッキー・ポテトチップ等のお菓子や調理済み総菜・

ヨーグルトやジュース・お酒・コーラ・コーヒーは与えないようにする。

フクロモモンガの健康な暮らしチェック

1.生態や習性を知り理解し対処する。

2.適切な食事の世話をする。

3.適切な環境の整備をしよう。

4.フクロモモンガも個性があるので理解が必要です。

5.かかりつけの獣医師を探しておく。

6.適切な体格の維持に努めよう。

7.病気の早期発見や早期治療の健康をチェックする。

8.過度のストレス(寒暖など温度変化)を与えない。

9.運動不足に注意して十分な運動をさせる

10.信頼を勝ち取り十分なコミュニケーションをとる。

フクロモモンガに多い病気

自咬症:非常に多い

自分で自分の身体を傷つける行為を自咬症といいます。

身体的・精神的な原因で自傷行為が始まります。治療状態により止血、消毒、縫合、鎮痛剤・抗生物質の投与

1.ペニス脱(陰茎脱)

2.代謝性骨疾患・低カルシュウム血症–カルシュウム不足、カルシュウムとリンの不均等ビタミンDの不足

栄養性の病気

若齢性白内障・

栄養失調・肥満・感染症

ペニス脱

下痢を伴う病気

◎感染によるもの–サルモネラ、クロストリジュウム、大腸菌、コクシジウム、ジアルジア、トリコモナスなどの原虫

◎低カルシュウム血症

◎食事の影響–牛乳、柑橘類

◎ストレス–不適切な環境や急激な温度変化

便秘の原因

食事量,繊維不足、水分不足、運動不足、ストレス、代謝性骨疾患、腸閉そく

角膜炎・角膜潰瘍

傷ついたり、細菌感染で起こる

白内障

水晶体が白く濁り、視力が低下する。

歯の病気

歯の破折

歯周病

皮膚の病気

自咬症

耳介の縁や指や手足の壊疽

脱毛

皮下膿瘍—パスツレラ菌はウサギが多く持っている菌なのでフクロモモンガとの接触には注意が必要です。

参考資料:2019年 フクロモモンガ完全飼育 大野末瑞絵 署

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