しぐさからわかる犬の健康と病気
しぐさなどから症状で分かる犬の病気について
飼い主は愛犬の症状をお医者さんに伝えなければなりません。
もしおかしなしぐさから症状の詳細を観察してください。
愛犬の異常を早く気づき病気を早期に発見し
健康を守る事が第一だと感じます。
——まず、愛犬のしぐさを観察してみましょう!!——
愛犬の体毛が抜ける
病気を早く見つけるためにも定期的に
ブラッシングをしてチェックしましょう。
病気の場合は換毛期の抜け毛と違って
部分的に毛が抜けますので場所によって
考えられる病気が異なります
顔・足・わき・背中の毛が抜ける→
アレルギー性皮膚炎
お尻から背中にかけての毛が抜ける→
ノミアレルギー
左右対称に毛が抜ける→
副腎皮質昨日亢進症(クッシング症候群)
甲状腺機能低下症
円形に毛が抜ける→
皮膚真菌症
広範囲に毛が抜ける→
濃皮症
お尻のまわり、外陰部、下腹部の毛が抜ける→
性ホルモン異常による脱毛
目や口のまわりの毛が抜ける→
ニキビダニ症
体をなめて毛が抜ける→
ストレス
愛犬の皮膚からふけが出る
目で分かるような大きなふけ、
匂いやかゆみのある場合
病気である可能性があります。
皮膚真菌症、ツメダニ症、耳かいせん、
アレルギー性皮膚炎、脂漏症、副腎皮質昨日亢進症、
甲状腺機能低下症、フィラリア症、心臓病。
愛犬がしきりと体をかく
体をかいていたらまず
毛をかき分けて皮膚の状態を調べましょう
皮膚に異常がない場合内臓の病気かもしれません。
またホルモン異常でも体をかきます。
耳をかく→耳かいせん
背中をかく→膿皮症、ニキビダニ症
鼻先をかく→膿皮症、皮膚真菌症、ニキビダニ症
お腹をかく→ホルモンバランス異常
左右対称に毛が抜けていたら→
副腎皮質昨日亢進症(クッシング症候群)甲状腺機能低下症
足先をかく→膿皮症、アレルギー性皮膚炎
※かゆいのは食餌の場合もあります。
食物アレルギーで皮膚病がおきていることも。
新しい食餌に替えたときは特に要注意です。
ノミ・マダニなど外部寄生虫を見つけたら
ノミ取りコーム ブラッシングしながらノミが取れます。
ダニ 線香やたばこの火を近づけましょう。
愛犬が熱くならないように注意してください。
賢いノミ・ダニ駆除法
駆除薬をつかう、
薬浴材・薬用シャンプーをつかう、
掃除・日光消毒 など。
愛犬がしきりと体をなめる
皮膚病が原因で体をなめることがあります。
また、体の同じ場所を何度も
なめ続けるのがストレスの特徴です。
1.引っ越しで環境が変わった
2.新しい家族が増えたり仲の良かった家族がいなくなった
3.イヌやネコなどのほかの動物が家にきた
4.訓練やドライブなど新しいことをはじめた など
愛犬のおしっこの量が少ない
まず尿が作られていても尿の通り道が
ふさがっている病気が考えられます。
前立腺炎、前立腺肥大症、
前立腺膿瘍、尿路結石症、※腎不全
そして、尿意はあるため排尿の姿勢はとりますが
力んでいるの姿を便秘と勘違いしないよう。
尿は3日もでないと
生命の危険があるほどです。
また、おしっこがつくられないため
量が少なくなることがあり
こちらは腎不全の可能性があります。
しぐさのチェックポイント
1.姿勢排尿姿勢をとっているのに出ません
2.背中を丸めたり、後ろ足を引いた状態で排尿します
3.おしっこがボタボタと落ちます
4.におい
あまったるいにおい
いつもとは違うにおい
色
赤や褐色のおしっこが出ます
5.おしっこが濁っています
6. 無色の水のようなおしっこをたくさんします
7.回数いつもより回数、量が多かったり少なかったりします
※尿の量は飲んだ水の量によって変わります。
また気温の高い場合体から水分が失われて
尿が減りますのでご注意ください。
愛犬のおしっこの量が多い
多量の水を飲み多量のおしっこをする病気は
いろいろありますが糖尿はその代表です。
そのほか尿崩症、甲状腺機能亢進症、
上皮小体昨日亢進症も考えられます。
ストレスで増えることもあり
またメスでは子宮蓄膿症があります。
糖尿病、尿崩症、甲状腺機能亢進症、
上皮小体昨日亢進症、子宮蓄膿症
多飲多尿のサイン
1.回数、量が多くなる
2.水を飲む量が増える
3.尿の色が薄くなる
4.ドライフードにすると飲む水の量が増えます。
ドライフードは水分が15%ほどですので
不足する水分を水を飲んで補おうとします。
こちらは病的な多飲とは異なり水を多飲しても
おしっこの量が増えないのがと特徴です
愛犬のおしっこの色が赤い
血尿がでると膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、腎盂腎炎など
泌尿器の感染症や尿路結石の疑いがあります
膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、腎盂腎炎、尿路結石
愛犬のおしっこの色が黄色い
濃い黄色や山吹色のおしっこがでるのは黄疸のサインです
このような尿がでるときは目の白目の部分や
皮膚を調べると黄色くなっているのが黄疸です。
このほか急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変など
肝臓の病気のほか薬物(中毒物質)による
肝臓障害、黄疸型のレプトスピラ症などもあります。
黄疸、急性肝炎、慢性肝炎、
肝硬変、肝臓障害、レプトスピラ症
愛犬のおしっこの色が濃い・薄い
発熱による脱水状態になると尿が濃くなります。
また薄いときは糖尿病や尿崩症、慢性腎炎なので
腎臓が尿を濃縮できなくなった場合も薄くなります。
脱水状態、糖尿病、尿崩症、慢性腎炎
愛犬のおしっこの色がキラキラ光る
とくに乾いてくるとよく見えますがキラキラ光っているのは
尿が結晶化したもので膀胱炎、尿路結石症の疑いがあります。
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